ある日突然、足が無くなりました。

片足を失った雪山好きのサラリーマンが義足と共に復活。色々な話をノンフィクションでお届けします。

2017年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年07月

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ある日突然(その4 ドクターヘリ)

(途中からの人用→その1その2その3

こんにちは。
ブログなんて初めての経験なもので、なんとか三日坊主を免れたものの、だいぶ更新が伸びてしまいました。
新しい義足の作成のためにしばらく東京を離れており、さらにその直後、扁桃炎でしんどい状況が続いておりメンタルブレイクしておりました。

もう大丈夫です。
さて続きを書きたいと思います。

今回の交通事故、僕の足の状況は、こんな感じだったそうです。

けが

開放骨折+デグロービング損傷=右下腿不全切断!
 
実際には裸ではないのであしからず


開放骨折:
  骨が露出してしまった状態での骨折。
  脛骨(けいこつ、スネのメイン骨)
   →完全にポッキリ。
  腓骨(ひこつ、外側の細いサブ骨)
   →付け根から破壊されあさっての方向へ。
  膝のお皿
   →割れてた(もちろん開放骨折)


デグロービング損傷:
  骨に対してお肉がはがされてしまった状態。
  グローブ(はめる)の逆の意味。
  太ももからスネにかけて、
  大部分がえぐりとられてしまいました。


というわけで、足だけとはいえ、どえらいことになってしまっていました。
集中治療室で目が覚め、医師からの説明で分かったことです。
続けて医師は僕にこう告げました。

「現在の最新医療技術を駆使すれば足を残すことができるかもしれない」

「しかしその治療はこの病院では無理」

「明朝ドクターヘリに乗り、設備の整った病院へ搬送しなければならない」


・・・よし、いこう!!

家族みんなですぐに決めました。
なんにせよ足が残せるなら、それに越したことはないだろう、と。
まさか自分の足が無くなってしまうなんて、この時はとんでもないと思っていましたから。
ただこの決断により、後に壮絶な生き地獄を味わうことになるなんて、この時点では想像もしてませんでした。

ドクターヘリ
 ババーン!これがドクターヘリです。(ネット上から勝手に拝借)

その後モルヒネでぐっすり就寝し早朝5時に起床。
首すら動かすことを許されない状態のまま、屋上に連れられドクターヘリに搭乗しました。
幸い、このときは麻酔薬がビンビンに効いていたためか、痛みを感じることはありませんでしたが、せっかくの空中散歩なのに景色が全く見えませんでした。

悔しい。だがこれでいい。
いや、よくない。

続く。

次回 → この世とあの世の狭間
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| 切断日記 | 22:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ある日突然(その3 モルヒネ)

(途中からの人用→その1その2

救急車に乗るのは2回目です。

初めての乗車体験はこの事故の4か月前。
実は短期間に2度も交通事故に遭ったんですよ。
我ながらすごい確率だと思うのですが、喜ばしい出来事ではないですね。

935627_395975587185105_2025510564_n.jpg
 4か月前の事故でトラックに追突されたフィットちゃん。
 ナンバーと共に廃車済。ちーん。首がむち打ちになりました。


さて話は事故直後に戻ります。

不幸中の幸い、空の救急車が近くにいたらしく、路上に放置された時間は2,3分程度で済みました。
また交差点には防犯カメラが設置されており、事故の状況がバッチリ写されていました。

ピーポーピーポー。

救急車到着。

出血多量で意識も朦朧としていたため、どのように乗せられたのか、何分くらい走ったのかすら覚えておらず、ここでいったん意識は途絶えます。

意識が戻ると、僕はベッドに乗せられ、病院の廊下を移動していました。
殆ど死にかけの意識で周りを見渡すと、嫁さん(当時結婚後、わずか半年の新妻)、そして両親がいました。
電車も止まっている時間帯ですが、みんなで車に乗って駆けつけてくれたみたいです。ありがたや。

で、そんな愛する家族に僕が出した第一声はこんな感じでした。

 うぇへへ~!足、ダメんなっちったわ~。(^∇^)

はい、モルヒネでラリってます。
僕は普段からちょいと背伸びして頑張りすぎちゃうところがあるんですが、その性格はこの場面でかなり肥大化して出てきてしまいました。
家族に対して、大きな心配かけないように気丈に明るく振舞ったわけですね。
なんて思いやりのある旦那だ!!

「足になんか酷い怪我をしてしまったんだろうなー、まぁ最新医療なら何とかなるだろ!」

くらいの認識しかしてませんでしたから(´∀`*;)ゞ

もちろん事の深刻さを理解していないのもありますが、モルヒネの効果もかなり大きかったと思います。
麻薬は本当に「心が大きく」なっちゃうんですね。
まるでちょっと捻挫しちゃったくらいの感じで声をかけたことをよく覚えています。
そしてそのままモルヒネによって再び意識を奪われ、集中治療室に連行されました。

モルヒネ
 モルヒネ(コトバンクから勝手にリンク)

この時点で事故発生から3時間程度。深夜1時。
その後、ようやく自分の身体に起きている深刻な状況を知ることになるのです。

続く。
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| 切断日記 | 14:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ある日突然(その2 野次馬)

(途中からの人用→その1

なんか右足がやばい。
最初に直感しました。

同時に今何が起こったのか。
すぐに大体の予想がつきました。

多分おそらく、フラッシュバックで残っている静止画、あの白い「こんにちは野郎」と激しくバトルしたのだろうと。

しかしこの時点では自分の身体がどうなってしまっているのか全くもってわかりません。
とりあえずパニック寸前の意識の中、右足に手を伸ばしてみます。

(なんかめっちゃ湿ってる、出血やべぇ~。)

そして脚全体の鈍い痛み、感覚のない膝下、流石にこれはヤバいことが起きてると感じたわけです。

しかし逆に、意識があること、腕が動くこと、胴体の痛みや呼吸の苦しさがないこと、これらから推測するに多分おそらくダメージは足だけだろう。

「つまり多分おそらく死ぬことはない!」

そう思ってほんのちょっと安心すると同時に、

「仕事・・・!」

そう、この時期、ちょいとめんどくさい仕事に追われていたんですが、

「堂々と放棄できる!」

そんな邪な考えが頭によぎっていました。

しかしそれこそ大甘・・・!

この先、死ぬより辛い試練の数々が待ち受けていること、この時点では想像できませんでした。
人間窮地に立たされると安心できる理由を見つけて楽観視してしまうようです。
完全にダメ人間の思考ですが、これはきっと脳にインプットされたストレス回避のプログラムなのでしょう。(そうしておこう)

話は戻ります。
で、案の定、気づくと集まっているわけですね。
周りに。

観衆・・・!野次馬・・・!

あっという間に周りには人だかりが出来ていたことに気が付きました。
しかもその中の数人はスマホをこちらに向けて写真を撮っているではありませんか。

やじうま
 画像はイメージです


「おい!ふざけんな!見世物じゃねぇ!撮るな!」

もちろん声は出ませんでした。

そんなカオスな状況下が数分続きます。
とにかく僕は「足がぁ~足がぁ~」と情けない呻き声をあげなら身動きひとつ取れず、救急車を待つしかありませんでした。

救急車

続く。
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| 切断日記 | 00:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ある日突然(その1 赤いやつ白いやつ)

2013年の秋始め。
このブログを始めるキッカケとなった出来事が起きた話です。

僕はとある会社のサラリーマンでした。
いわゆる総合職ってやつです。
会社ではバイクでの通勤が許されていたため、
電車嫌いな僕は入社後迷わずチョイス。

このころ発売されたばかりの『HONDA PCX125』を駆り、
毎日ゴキゲンな快速出勤を満喫していました。

PCX125
新車ですよ~

雨の日は半端なく辛いですが、それ以外は超快適。
もう満員電車なんて考えられない。
当時は何とも世間を出し抜いた気分でした(笑)
今思えば今回の出来事はそんな驕った考えを持っていた僕に
バチが当たったのかもしれません(ノ_<)

その日もいつものように出勤。
いつもより長めの残業をこなし、22:00頃会社を出ました。
東京は網の目状に幹線道路が広がっているため、家に帰るルートには選択肢があります。
ルートはその日の混雑状況や気分によって変えていました。

この日の帰宅ルートは青梅街道をチョイス。
僕は新宿方面に向かって走ります。
9月に入ったばかりのこの時期は夜風が本当に気持ち良い。
さらに深夜にもなると東京の道路も普段の混雑から一変、
幹線道路は広くてとても走りやすく、仕事のストレスから解き放たれます。

ビンビンに飛ばしたくなる気持ちを抑えつつも、
程よい仕事の達成感を開放する思いで愛車を走らせていました。


で、事は起こりました。
というか、
起こったようです、という方が正しいかも。


突如として飛び去る意識と記憶。
意識が回復したときには僕はコンクリートの上でうつ伏せに倒れていました。

こういう時、人は
「あ、やばい!」とか「ひぇ、怖い!」とか
そういう強烈な映像が記憶として残っていると思いますが、
(いわゆるフラッシュバック)

僕に唯一残っている瞬間的な記憶は、
目の前に白いミニバンが

コンニチワー!!!ヾ(・∀・)ノ

していることだけでした。
時間にして0.01秒くらい、言ってみれば静止画です。
それくらい前後の記憶がぶっ飛んでしまったわけですね~。

そしてその直後、僕は自分の身に何が起きたのか
理解するのにさほど時間はかかりませんでした。

続く。
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| 切断日記 | 14:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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